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高岡南高校より

 

日本人留学生より

鎌田 亜里紗


 言葉とは何だろう。それは手段であり他とのつながりを確立し、時にそれ自身であり、時と共に進化し伝えられ、そしてあるものは忘却の縁へと沈む。その表現法は膨大であるが、それにも関わらず、時として何の役にも立たない。言葉とはとても難しい物のように思う。一つの心情を表すにも膨大な量の表現方がありその中からそれに合ったものを選び出す事は容易ではない。意味合いは同じでも色や音、文字の形などの微妙な違いでその言葉が持つ感覚、世界観は絶対的に違ってしまう。その時々の心情を心情のままに伝える事は重要な事であり、そうでなければ完全なる自己を他人に伝える事はできない。他人に理解される事を切に願い続けると同時に私たちはその表現の形を常に探し続ける。私がこの異国で異なった言葉、そして異なった人々との中に身を置く上で、その表現欲求は切ないほどに満たされる事はない。意味そのものの本質は私たちの何処か深い所に在るとして、そこでは言葉は人と人とを繋ぐただの媒体でしかない。しかしその媒体一つ一つから成る私達の世界観は常に共感し得る表現法を言葉と共に探し続け、果てる事の無いこの欲望と共に人々の繋がりは生まれるのだろう。

アマンダ作 ビーバーガール

小山 翔


 雪の全く降らないクリスマスと正月で冬休みが終わるとともに、ビーバートンベースボールチームの活動が開始する。年中他のスポーツなどで活発な人もいれば、久しぶりに運動するだけで、次の日、筋肉痛になってしまうような人もいる。そんな中最初に待ちかまえているのはが、地獄のトライアウトである。地獄と言っても、100本ノックや10キロ走をやるとかの意味でなく、精神的に地獄なのである。こっちの学校は日本の学校と違い、トライアウトと言うプロさながらの入団テストがあるのだ。これによって今まで涙をのんだ人も少なくはない。毎年トライアウトを受ける生徒は約60人。たとえトライアウトの最中でも監督が「こいつはうちのチームにいらないな。」と思ったら、すぐさま「君、明日から来なくていいよ。」と言われてしまうほど。そして最終的に残るのが45人から50人だから、みんな死に物狂いになってがんばる。そうして全てを乗り越えた後に味わう達成感というのは計りきれない。なぜなら自分もその内の一人であったからだ。特に高校一年生のトライアウトの時が一番自分にとってはハラハラドキドキだった。自分はその年の始めに日本から来たばっかしだったので、もちろん英語が分かるわけもなく、ただ単に聞かれたことに対し、イエスかノーで適当に答えてたぐらいだった。どこに行っても聞こえてくるのは全部雑音のようだった。そういう事でもう頭が痛かったのにそれでさらにトライアウトも受からなかったらと、いったい何のためにアメリカに来たんだと思うと夜もまともに眠れなかった。そんな自分を心から支えてくれていたのが、チームメートであった。はっきり言ってアメリカ人にもこんなにやさしい人がいたんだなと思ったほど。でも、今考えたらチンパンジーの世話でもしていた感じだったのかと思うと、ちょっぴり悪く思う。そういうサポートもあり、この2年間はとても充実した野球生活を過ごせたと満足している。おそらく来年はもう野球をやんないと思う。やはり勉強が一番大切だから。でも、最近よく思うけど、もし自分がずっと日本にいたら、全然、勉強しないで、野球のクラブにも入らないで毎日遊んでばっかしだったんじゃないか。だからアメリカは自分の人生を変えてくれた大切なものだと思っている。
 こうして毎日苦労して夏休みに日本に帰ってエンジョイするのが自分にとって一番楽しみである。今年もあと3週間ほどで日本に帰るのかと思うと今からワクワクしてくる。もう気持ちはとっくに日本に行ってる気分です。

 

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